原理原則=筋を通す、ことだという。自分にとっての「筋」はなんだろう。嘘をつかない、本人に言えないことは本人の居ないところでも言わない、決定を先送りしない、時間を守る、自分にできないことは人にも求めない、ルールとマナー、そんなところか。
朝、窓から射し込む光で目を覚まして、部屋の空気を入れ替えて、ゆっくりコーヒーを淹れてパソコン仕事をひとしきり。使い始めの脳は冴えに冴え、まわりの静けさも手伝って、とてもよくはかどる。少し空腹を覚えたら、トーストを焼きながら洗濯機をスイッチ…
比較的、若い頃から好き好んで海外を旅したり、社会人になってからは欧米にビジネスパートナーを作ったり、まとまった休みには海外旅行にも行ったりしてきたなかで、「今思えば、あれは黄色人種への人種差別だったんだな」と思える出来事はいくつかある。悪…
色の前に、同じ。黒とか白とか黄色とかそのほかのいろいろな色とか、そういう違いの前に同じじゃないの? 何にも違わないし、みんな自分で選んだ色ですらない。そこは違わないうえで、みんな違う。違って当然。ただ、それだけ。
良かれと思って善意で動いたところに悪気なく便乗されて、便乗どころかよくよく考えたらさらなる善意を強要された格好になってて、なんとなくなんだかなぁという微妙なメンタルになり、でももともとあの人はそういう人だって知っていたんだから最初から良か…
新しいガスコンロが来て、妻があえて距離をとっているのが、微笑ましい。新しい車とかレンズとかパターとかの買いたてに、なんとなくすぐに使う気にならず、説明書とか読むふりしながら間合いをはかる、あの感じ? 女の人にもあるのか、そういうの。 好きな…
こちらが逆に勇気をもらう、ってあんまり好きな表現じゃないけど、神楽坂でお店を営む人々から直接聞いた言葉たちを並べたら、そういう気持ちになった。 「ギリギリまで意地はってみよう(=お店を閉めないで続けてみよう)と思います」 「そろそろ限界です…
計画を立てたい。ただただ、先々の計画を立てたい。夏休みどこ行こうとか、取材で誰それに会いに行こうとか、どこどこに撮影行こうとか、いついつゴルフしようとか、あそこであれ食べようとか。いかに、先々のことを考えて生きてきたか。裏を返せば、ただた…
東京オリンピックはかなりの確率で中止になりそうとか、アベノマスクは失策だったとか、財務大臣と日銀総裁が共同会見するのは根本的に危ういことだとか、このタイミングで賭け麻雀してそれが報道されたカラクリとか、いろいろなコロナ対策としての財政出動…
会社に行かなければできないことが、どうしても思い浮かばない。おおむねの仕事はパソコン上でおこない、社内の情報インフラにも自宅からアクセスでき、会議もリモートで十分、稟議なんてもともと紙をまわす行為自体が前時代的。強いて挙げれば「A3判ノビを…
カメラ探しをするなかで、SIGMA社のfpのサイトで「いまあるカメラの本質的な価値と課題を解体し、エッセンシャルな要素だけを吟味し尽くし、ゼロから構築」したという文脈に出くわし、久しぶりにストンと腑に落ちた。自分の携わる出版の世界も読者や社会構造…
海外の、特に欧米のビジネスパートナーは、メールの文面が通常は徹底的に用件のみであって、時候の挨拶とかちょっとした近況報告とかはいっさい省いたシンプルなコミュニケーションを好む。けれど、コロナという共通の悩みが大前提となっている今、意外に優…
肉体の疲労には糖分、精神の疲労にはアルコール、と書いたのは開高健。担当書籍の下版と妻の誕生日が重なった日。チョコを食い、酒に呑まれる……。
手元のカメラの再編を考えている。スマホ写真がここまでくると、取材先でカメラを持参せずにスマホ撮影をしても編集者レベルなら許されるというか、手抜き感は与えなくてすむし、なんならちょっと新しい感じすら醸し出せるかもしれない。となると、一眼の標…
不謹慎のそしりを覚悟で、ゴルフに行った。5時起き、7時スタートの18Hスループレーで、ご飯も風呂もロッカーも無し。家からゴルフウェアで車に乗り込んで、ゴルフ場に着いたら駐車場から記名受付を済ませてそのまま1Hへ直行しスタート。ラウンドが終わったら…
神楽坂のお店もおしなべてコロナ渦に苦しんでいるが、こんなときにこそ、それぞれの本当に姿が垣間見える。早々に営業自粛に踏み切って閉め切っているところ、しばらく休んでいたけどテイクアウトに挑戦して好評を得ているところ、限界までお店を続けている…
朝、スマホを自宅に忘れた。家を出て数分で気がついたが、在宅勤務のさなかに少しだけ出社する日だったから、「まあ、いいや」と思い、そのまま昼過ぎまで過ごすと、そこには、しばらく忘れていた思索の地平とも言いたい、自由で穏やかな世界が拓けていた。…
自粛生活が終わっても「それでもこれは続けるな」という習慣や行動を見つけたい。少しずつ、見つかってきてもいる。 自粛生活が終わったら「あれをまたしないといけなくなるのは嫌だな」という習慣や行動はやめてしまえばいい。なんとなく、見えてきている気…
動物写真家さんの写真集をときおり買い求めるようになって、「同じ動物を、ことによれば同じ場所で撮っている場合すらあるのに、伝わってくるものがなぜこうも違うのだろう」と不思議に思っている。もっと言えば、一つの写真集のなかでさえ、ずっと眺めてし…
日本では動物園でも飼育されていないようで、馴染みがなかったのだが、先日訪れたフランクフルト動物園で、完全にボノボにやられてしまった。 ボノボはチンパンジーの一種。「考古学的にみると,かつて地球上にはもっと多様な類人猿のなかまがくらしていたら…
割と世界各国を旅しているほうだけど、今回はじめて、海外の動物園を訪れた。フランクフルト動物園。仕事でドイツに飛んだのに乗じての、束の間のおさぼりだ。 ネットで調べる限り「1858年に創設されたドイツで2番目に古い動物園」というくらいの情報しかな…
今年もCP+に行ってきた。本来は周辺の横浜の街並みもふらふらぶらぶらしたいところだが、あいにく仕事の都合があり、足を運べるのは今日3/1(金)のみと決まっていた。必然,「いかに効率的にまわるか」に命をかけることになる。事前に組んだのは下記の予定…
「野生動物」という言葉の反対語のひとつに、「人間との関わりを前提に生きている動物」というのがあるかもしれない。ペットしかり、家畜しかり、そして、競走馬しかり、である。 長らく競馬を趣味にしているが、競馬を走るサラブレッドは、人が「走らせるた…
動物写真が好きになり、編集者という仕事柄の癖もあり、できるだけいろいろなプロフェッショナルの方々の、つまり国内外の多くの動物写真家の写真を漁るように拝見するようになった。驚いたのは、同じような場所で同じような動物を撮っていても、撮り手によ…
昨年の秋、静岡のIZU PHOTO MUSEUMというところでやっていた巡回展「没後20年 星野道夫の旅」を(仕事の出張にかこつけて)見に行く機会があった。行ってよかったし、もっと大きな器で大々的にやっていい内容だと感じたが、「動物写真」というジャンルそのも…
野生動物の写真が好きになって、自分でも撮ってみたくなったものの、自分の仕事もそれなりにやっている日々では、なかなかそんな機会は得られない。少なくとも東京のど真ん中で暮らしている自分は、野生動物の写真を撮るためには、そこそこ遠くまで行かなけ…
自分なりに研究と考察を重ね、調べに調べ、カメラ売り場やメーカーのアンテナショップに幾度となく足を運び、その道の先人たちの話を聞くに聞いて、長らく光学一眼レフで通してきたカメラシステムを、ミラーレス一眼レフに、変えた。思い返せば、報道の世界…
「動物たちはわかっている」ーー 先入観によるものかもしれないと自覚していても、どうしても、そう感じざるを得ない。彼ら彼女らは、そういう眼をしている。 野生動物の写真を撮りたいと強く思うようになっても、プロではないこともあって、なかなか十分な…
愛犬の月命日にブログを立ち上げる。彼が死に際に見せた動物としてのプライドのようなもの。天寿を全うして弱り始めたカラダに鞭打つように、食べられるぎりぎりまで食べ、飲めるまで飲み、動けるまで動き、その「まで」を超えたら、いっさい食べない、飲ま…