Kagurazaka 45.Tokyoのブログ

専門誌編集者のブログです

海外の、特に欧米の

海外の、特に欧米のビジネスパートナーは、メールの文面が通常は徹底的に用件のみであって、時候の挨拶とかちょっとした近況報告とかはいっさい省いたシンプルなコミュニケーションを好む。けれど、コロナという共通の悩みが大前提となっている今、意外に優しいコメントが付け加えられていたり、向こうの状況に触れていたりして、少し穏やかな気持ちになるメールが届くようになった。国内での普段の生活でも、なんとなく他人に対して優しくなれるというか、心のなかで「互いに頑張りましょうね」とささやきあったりするような、そんな雰囲気を感じる場面があって、人間社会らしいこの作用は嫌いではない。全人類がこれほど同じ相手と対峙することってまずないだけに、コロナというフィルター越しに見える初めての景色っていうのも、もしかしたらあるのかもしれない。