Kagurazaka 45.Tokyoのブログ

専門誌編集者のブログです

カメラ探しをするなかで、

カメラ探しをするなかで、SIGMA社のfpのサイトで「いまあるカメラの本質的な価値と課題を解体し、エッセンシャルな要素だけを吟味し尽くし、ゼロから構築」したという文脈に出くわし、久しぶりにストンと腑に落ちた。自分の携わる出版の世界も読者や社会構造の大きな変化のなかで沈没しかかっている、もしくはもうほぼ大部分が沈没しているような状況にあるが、ものが売れない理由を「今の若い人は本読まないからね〜」とか「時代の流れだから仕方ないよ」といった方便にあてつけて何もしないでいる人が少なくないけれど、本当はそうじゃない。「今の若い人」が読みたくなるもの、「時代の流れ」のなかで売れるようなものをつくるために、書籍や雑誌の「本質的な価値と課題を解体し、エッセンシャルな要素だけを吟味し尽くし、ゼロから構築」するという行為が求められている。SIGMAさん、大切な気づきをありがとう。