Kagurazaka 45.Tokyoのブログ

専門誌編集者のブログです

比較的、若い頃から好き好んで

比較的、若い頃から好き好んで海外を旅したり、社会人になってからは欧米にビジネスパートナーを作ったり、まとまった休みには海外旅行にも行ったりしてきたなかで、「今思えば、あれは黄色人種への人種差別だったんだな」と思える出来事はいくつかある。悪気なくそれをできてしまうのが彼らであり、悪気ありでそれをできてしまうのもまた、彼らだ。

他方、こちらが勝手に卑屈になる、みたいなのもたまにある。ある料理家の旅番組が好きでよくみていたのだが、欧米の家庭をお邪魔した際のその料理家の振る舞いがいつもと違いすぎて、つまり、国内やアジアを旅していたときとは全然違いすぎて、見ていられなかったことがある。目が泳いでたり、ふだんしない妙に媚びるようなコメントをしたり、まあ、欧米人に慣れていないだけなんだろうけど、言葉や文化が異なるのは欧米に限ったことではないので、あれはいわゆる「こちらが勝手に卑屈になる」種類の絵だったのだろう。

他人の行動は変えられなくても、自分の行動は変えられる。これしかないように思う。自分は果たして、誰かに対して似たような言動をしていないだろうか。根拠なく、下にみたり、上にみたり。「違い」はヨコの関係であって、タテではないって、刷り込みたい。